進化するマスメディア
1995年9月29日。
都内のホテルで、スターテレビは広告主・代理店向けの説明会を開きました。
会場は予想を超す300人が詰めかけ満杯。
大型スクリーンには同社がアジアで放映している映画、スポーツ、音楽などの番組が次々と流れていきます。
スターテレビは96年4月、ハリウッド映画やアジアの歌謡番組などを翻訳し、日本の視聴者を対象に放送を始めました。
視聴者予定数は公表していませんが、通信衛星(CS)放送の普及率などから見て、当初は数万人程度と業界関係者は予測します。
既存の地上波テレビから見れば、「ミニメディア」にすぎません。
ところが、広告主の関心は日本語放送だけにあるのではありません。
同社のアジア・中近東53力国での視聴者数は2億数千万人。
国境を越えたメディアを広告媒体として本格的に使おうとしているのです。