湘南を彩るもの・・・えごのき
いよいよ梅雨である。古傷が痛む季節である。
忘れかけていた物がひょっこり出てきたり、急に蔵書の整理がしたくなったりする。
外も雨、内も雨の毎日である。
湿った気持ちを晴らすようにまっ白なエゴノキの花が咲いている。
エゴとは妙な名だが、枝いっぱいに咲きそろった白い鈴を、外国ではスノーベルと美しい名で呼んでいる。
それほど山に入らなくても、丘陵地の雑木林や、農家の裏山でよく見る木である。
そのくせ知られていないのは、雨の多いこの時期に傘をさしてまで野に出る人が少ないからであろう。
もったいないことである。